神足裕司のエネルギー最前線 ミライレポート
過去のレポート
パーソナリティー
神足裕司
神足裕司
コラムニスト
RCCテレビ「Eタウン」でもすっかりおなじみ。 「みたり聴いたりコータリン」、「コータリン・アルファ」とラジオでも幅広い知識と鋭い分析で親しまれている。
生まれは昭和32年、映画「ALWAYS三丁目の夕日」のような幼少時代を過ごし、青春時代は高度経済成長期。
エネルギーとともに豊かになったニッポンを体感した一人でもある。
和佐由紀子
和佐由紀子
RCCアナウンサー
RCCラブ・グリーンプロジェクトではエコハンターとして活躍。肩肘張らずオシャレなエコ生活を実践中。
ご意見・お便り募集
【ハガキ】
 〒730-8504 RCCラジオ 「ミライレポート」係
【E-mail】
 radio@rcc.net
 ※件名に必ず「ミライレポート」とお書き下さい
【FAX】
 082-221-3300
「ミライレポート」宛て
〜リスナーの皆様へ〜
当番組パーソナリティの神足裕司さんは、現在病気療養のため番組をお休み中です。
神足さんの一日も早い回復と番組復帰を願いながら、放送を続けてまいりますので 
今後とも「神足裕司のエネルギー最前線ミライレポート」をよろしくお願いいたします。
                             スタッフ一同

番組内容 [2012年01月28日(土)]

風の王国プロジェクト

風の王国プロジェクトと名付けられた取り組みを紹介しますが、
このプロジェクト、木村先生も関わってらっしいます。
風力発電を中心に地域も盛り上げていこうという取り組みです。

では、その風の王国プロジェクトの取り組み、
どういったものなんでしょうか?

秋田県で美容室を経営されていて、
NPO法人 環境あきた県民フォーラムの理事長で、
風の王国プロジェクト推進メンバーの
山本久博(やまもとひさひろ)さんに伺ってます。

風の王国プロジェクトとは
地域柄というか、気候風土がもともと風の強い秋田県の海岸線がありますので、これは生かす必要があると、っていうことで、秋田県としてできることの中で、まずとにかく、1番全国に先駆けていいポテンシャルを持っているのが風だったんですね、秋田県の海岸線に大型風車をできるだけ効率よくたくさん並べて、これから未来に向けての自然エネルギーを供給できる、そういうエネルギー供給基地を目指し、そしてせっかくそれだけの風力発電を取り組むんであれば、それを産業にして、地元の産業に生かしていこうということで、両方ちょっと欲張りなんですけれども、電力を作ることと、それから日本における風力発電の産業をできる限り秋田県あるいは東北各地で盛り上げていくと、産業振興ということで、それがひいては雇用が増えて、地元の人たちの働く場ももちろん増えて、ということで、大きな流れを作ろうということでの計画です。まー私たちは1000本という風車の目標台数をいま掲げてるんですけれども、限りなく1000に近づけようということで今、秋田県にはそれだけの土地もあって海岸線もいい海岸線もあるからということでいま進んですけど。今一生懸命歩みを進めてるといのが今の現状です。

しかし、どうして秋田なんでしょうか?

・秋田の海岸線は150km
・地吹雪と呼ばれるシベリアからの北西の季節風が
 11月〜2月に吹く→風資源
・まだ1基も出来ていないが、1000本の風車が目標。
・エネルギー利用のほか、関連企業や観光客の誘致にも。
・県民参加でファンド化も。

みんなが参加できて、みんなに還元される形を目指している。

他にも秋田だからそこ、このプロジェクトが成り立つ要素が
あるようです。

秋田の持つポテンシャル
200年前に遡るんですけれども、当時佐竹藩という秋田の藩が、砂止め役というちょっと面白い名前だった、そういう時代があったんだということなんですけど、あまりにも風の害があって、砂で街並みが埋まったり、それから田畑が砂の害でいろんな害を被ってたという事実で、幅800mで秋田県の海岸線のほとんどを松林で今覆ってあるんです。その松があるおかげで今の秋田の秋田平野の農作物なり町が守られてきたというまず過去の歴史があるんですけども、実はその松があったおかげで、民家がほとんど海岸線にはないんですよ。で、実は風力発電にとっては非常に有効に働いてまして、俗に最近言われている風力発電の問題点で、騒音問題とか低周波の問題とか、さまざまなマイナーな原因があるんですけれども、それに関していうと、住民が住んでるところが海岸線から800mさがってそこの間には松林が広がってるということでバッファゾーンになってまして、でこれがあるおかげで、比較的住民に対する被害っていうのはかなり緩和されてるということで、トラブルは今のところほとんどないんですね。

秋田県ならではの状況ですね。
秋田の海岸線が、松林がすごいとは知りませんでした。
→人の住まない海岸線が広がってるということで、
 いま全国の中でも大型の風力発電を取り込むための
 条件としては秋田県の海岸線というのは非常に
 風のポテンシャルも高い、いい風況条件を持ってて、
 なおかつ住民も非常に理解がある状態。
  
では、この風の王国プロジェクト。
どれくらいの発電を目指しているのでしょうか?
   
どれくらいの発電に取り組む?
風の王国プロジェクトとして、いま取り組んで作ろうとしているのが、実は2メガ、あるいは2.4メガという規模の、国内で陸上に建つ中では最大級のものをいま検討してるんですけども、それであれば1本辺りだいたい1600所帯、秋田県全体がいま39万所帯があるんですけれども、39万所帯をいま言ったその2.4メガクラスの風車でやると250本ぐらいあると実際には賄えるぐらいの大きな出力が実はあると。ですから、私どもがいま掲げている1000本風車という規模になりますと、実際には秋田県内で必要とする、ま、ご家庭の電力に関しては全くもう100%風車のエネルギーでも賄えるぐらいの規模のものだということが一つあって、で、現実にはそれだけで済むわけじゃなくて、いろんなその火力も必要でしょうし、その水力、あるいはその太陽光も、それからバイオマスも、秋田には、ほとんどどんな発電に関してもいける条件揃ってますので、県内で必要とするエネルギーだけじゃなくて、もうどんどん東北あるいは中央に向けて、そういったものを提供していくという姿勢でいま取り組み始めていまして、実は北海道、青森、岩手、秋田、山形の5県と、それに東京都が入って、6都道県の自然エネルギーの地域間連携というのを締結しています。

これは風力を中心にエネルギーを上手に利用する
一例になりそうです。

ただし、メリット・デメリット。

発電量は立地に大きく左右される。
例えば、瀬戸内のような風の穏やかな場所に風力は不向きだし、
秋田はメガソーラーより風力のほうが向いているとされる。
またトータルの発電量は大きくても気象条件により変動があり、
必要なときに必要なだけの電気を得ることができないため、
実際には風力だけで家庭の電力を賄うことはできない。 
風車も新しい技術でどんどん進化。蓄電する技術も進んでいる。
バードストライクや低周波、騒音の問題、コスト面でも
改良されてきている。
余談ですが、風力発電所の地図記号というのが
2006年に出来てます。

全国的には2009年度末に総設備容量218万kWを超え、
総設置基数1,683基。
中国地方では山陰地方にたくさんあって、
メガソーラーと同じく増加傾向にあります。
中には風力とメガソーラーを兼営する施設も。
次世代エネルギーが模索される中、
そのつなぎのエネルギーとしての役割も期待されています。

今回は風力発電の可能性について取り上げました。
石油や石炭などの化石燃料に頼る生活は
いつか終わりがあります。
太陽光発電にメリット・デメリットがあったように、
風力発電にもいいところ悪いところが当然あります。
新たなエネルギー源をどんどん開発していくことや、
それぞれのデメリットを補えるように、
今あるエネルギー・技術とを
上手に組み合わせていくことも大切ですね。